泌尿器がんについて
泌尿器のがん(悪性の腫瘍)は、主に腎・尿管、膀胱、前立腺など場所によって種類もさまざまあります。
泌尿器がんに罹患する割合は、50代から70代に多いとされています。
- 診療対象
- 当院では、腎がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんなど、次のような、様々ながんの診断や治療を行っています。
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腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、その他腎がん、精巣がん、副腎がん、後腹膜腫瘍、陰茎がんなど
治療方法
がんの治療には、大きく分けて次のような3つの方法があります。
泌尿器がんでも、これらの3つの方法から、ケースにあわせて適切な方法を選択して治療を行っていきます。
(放射線療法が必要な場合などは、他院の協力を頂いて治療を行っていきます。)
- 手術療法
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手術によって、がん細胞におかされた部分を切除する治療です。まだ浅い状態のがんであれば、内視鏡による手術で取り除くことも可能ですが、進行具合によっては全摘出が必要になることもあります。
- 放射線療法
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放射線療法は、放射線をがん細胞におかされた部分に照射して、その細胞を死滅させる治療です。
強い放射線を短時間で照射して、がん細胞にダメージを与えますが、周囲の正常な細胞にもダメージがあります。そのため副作用も考慮して、メリットのほうが大きい場合に治療が行われます。
放射線の照射方法
- 外部照射治療
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身体の外から、がん細胞へ放射線を照射する方法です。従来、がんの形状や広がりは詳細にはわからず、放射線をあてなくてもよい部分にまで照射してしまうことがありました。しかし現在では、CTやMRI、超音波等によって画像診断技術が格段に進歩しております。更に、コンピューター技術の発達によって、がんの形状に合わせた放射線の照射が可能な、高性能治療機器も開発されているため、安全で副作用等の少ない治療が可能になっています。
- 小線源治療
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がん細胞の中や近くに放射性物質を入れ、体内から放射線を照射する方法です。
カプセル状のものやワイヤー、ピン状のものなど、その形態は使用部位などにより様々です。
- 薬物療法
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がん細胞に作用する薬剤による治療法です。
抗がん剤、内分泌治療薬、分子標的治療薬、など、おもに以下のような3つの種類があります。
薬物療法の種類
- <抗がん剤> 薬を併用して高い効果を得る多剤併用療法
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抗がん剤には様々な種類があり、がんの種類によって効き目もだいぶ異なります。そのため、効果を少しでも高められるよう、現在では、2~4種類程度の抗がん剤を併用する「多剤併用療法」が一般的です。多剤併用療法は、精巣がん、性腺外胚細胞がん、膀胱がん、腎盂尿管がんなどに対して行われます。抗がん剤を併用することで、相乗効果が期待できます。ただし副作用が同じ薬を多く使用すると、副作用が重くなり負担が大きいため、使用する薬は注意して選びます。
- <内分泌治療>がん細胞が増えることを抑える治療
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がん細胞がふえる要因にホルモンの作用があります。そのため、特定のホルモンの作用を抑える薬を投与すると、がん細胞の増加を抑えることができます。内分泌治療は、薬でがんの発育を防止して進行を抑える治療方法で、前立腺がんなどに使用されます。手術や放射線治療と組み合わせて行う併用療法で使用したり、転移がある場合の全身治療として使用したりします。
- <分子標的治療薬>がん細胞を分子レベルでとらえて作用
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分子標的薬とは、がん細胞が持っている特異な性質を分子レベルでとらえて、それを標的として効率よく作用する薬です。既存の薬物療法では効果が期待できなかったような症例に対しても有効な場合があります。がん細胞を狙って作用するため、副作用をより少なく抑えながら治療効果を高めると期待されています。腎がんなどの治療に使用します。分子標的治療薬の中には副作用が重いものもあるので、使用には注意が必要です。