尿失禁・女性泌尿器科専門外来について

尿失禁・女性泌尿器専門外来について

毎週火曜日の午後に尿失禁・女性泌尿器専門外来を開いております。

尿失禁・女性泌尿器専門外来とは?

    • 尿が近い
    • 尿が漏れてしまう
    • 尿意が我慢できない
  • 過活動膀胱(急に尿がしたくなり、我慢ができなくなる病気の代表)の患者さんを中心に、女性に多く見られる腹圧性尿失禁(咳やくしゃみ、運動などで尿がもれる病気)、年齢とともに増える夜間の頻尿・尿もれ(原因はさまざまです)にお困りの方が多く訪れています。最近では、間質性膀胱炎(尿がたまると下腹部が痛くなるのが典型的症状です)の患者さんが、道内各地から受診されております。

対象は女性の方だけではありません。男性も診療する専門外来です。

尿失禁とは

自分でコントロールできずに尿が漏れてしまうことを指します。

主に、中高年の世代に多くみられる症状で、生活に支障をきたすレベルの失禁をしてしまうのもこの世代といえます。しかし、尿失禁は若い方にも見られることが確認できております。

上のグラフからもわかりますが、女性にアンケート調査をしますと20歳代・30歳代の若い方にも尿失禁で悩んでいる方は少なくありません。但し、症状が重く、生活に障害となっていると強く感じる人の割合は、中高年になると増えてきます。

また、尿失禁は健康者にもみられます。

たとえば、脳梗塞やパーキンソン病などの病気をお持ちの方は尿失禁を起こしやすいといわれております。そのような病気を持たない健康な方にも尿失禁はよくみられますが、恥ずかしいという理由で我慢して通院をしないケースの患者様が多くみられます。状態に合わせて治療法が変わってきますので、悩まずに一度当院へお越し下さい。

腹圧性尿失禁

骨盤を支えている組織が弱くなって、おなかに力が入った時に尿道や膀胱がぐらぐらと動くようになり起こるものです。

出産や肥満、ホルモン環境の変化、老化などという要因が加わって生じる、と考えられています。

このタイプの尿失禁ならば、たとえひどくなっても内臓の障害をきたすことはありません。しかし、このタイプの尿失禁に、お薬はあまり効きません。あなたの尿失禁がもし腹圧性尿失禁ならば、骨盤底筋体操や手術がおすすめできる治療法です。

  • 咳・くしゃみをしたときに漏らしそうになる
  • 買物袋を持って歩くときに漏らしそうになる
  • 重いものを持ち上げたときに漏らしそうになる
  • 立ちあがった拍子に漏らしそうになる
  • 大笑いした時に漏らしそうになる
切迫性尿失禁

脳の病気(脳梗塞、脳出血、パーキンソン病など)や脊髄の病気(脊髄損傷、脊髄梗塞など)、前立腺肥大症などをお持ちの方が起こりやすいと言われております。しかし、明らかな病気をお持ちでない方でも起こり、高齢者の方にもよく見られる症状でもあります。

このタイプの尿失禁ならば、主に薬物療法をお薦めいたしますが、お薬だけではよくならないこともあります。たとえば、残尿が多いときなどは、残尿を少なくする別の治療を同時に行う必要があります。このようなことを考えるとやはりまず、専門医のいる病院を受診することが大切です。

  • 急におしっこがしたくなってトイレまで間に合わない
  • 水道で手を洗うと漏れそうになる。
尿失禁に対する新しい治療法(PDF)

尿失禁に対する新しい治療法

「ボツリヌス療法」について(PDF)

あなたの尿失禁がどんなタイプなのか、どのような治療が一番良いのか等を正しく診断してもらう事が大切です。

北海道泌尿器科記念病院では、尿失禁の専門医が尿失禁外来にてあなたの尿失禁を正しく診断し、最適な治療を提供いたしております。

診療案内

尿失禁・女性泌尿器専門外来 診療受付時間

毎週火曜日 午後13:30~16:30

検査などで時間が指定されている場合は、左記時間帯に関わらず、指定時間までに来院してください。

担当医

飴田 要